カナモトから皆様へ

ここに2017年10月期におけるカナモトグループの活動状況を報告し、今後の方針を申し述べます。

当期の日本経済は、「いざなぎ景気」を超える戦後２番目の長さで継続し、内外需ともに回復をみせ、日経平均株価もバブル崩壊後25年ぶりに高値を更新するなど、引き続き堅調な推移をみせました。
しかしながら、今後、アベノミクスの経済効果持続と金融政策における金利上昇局面、そして2019年に予定されている消費税増税等の景気停滞リスクもあり、先行きには十分な注意を払っていきたいと考えています。

当社グループのコアビジネスである建機レンタルの主要顧客である国内建設業界におきましては、東日本大震災の復興工事が収束に向かっているものの、公共工事は堅調に推移しており、首都圏における東京五輪関連工事、民間の大型再開発案件、リニア中央新幹線の交通インフラ建設等もあり、引き続きレンタル需要は旺盛に推移いたしました。
一方で「工事量の地域間格差の拡大」、「多発する災害」、「新設から修繕への工種シフト」、「労働人口減少に伴う担い手不足」等の課題が顕在化しており、引き続き成長ステージを維持していくためには、対応力を高めながら更なる企業体質の強化が不可欠であります。

また、進行中の長期ビジョン「BULL55」は、概ね予定通りの成果を以て経過しており、進行期を含めた残り２期間は、次のステージにおけるグループの方向性を決定づける極めて重要な総仕上げの期間であると認識しています。
建設需要と顧客ニーズの双方に即応できるレンタル用資産の最適保有量と機種を確保し、お客様にいつでも利便性を提供するというレンタルビジネスの基本を堅持しつつ、新システム稼働による一層の業務効率化と生産性向上を目指しながら、重点施策を推進していきます。
今後も「高収益を基盤として、顧客・社員・株主に報いる、良質で強力な企業集団」という長期ビジョンの目標実現に向けて邁進いたします。

株主・投資家の皆様におかれましては、当社グループへの変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。