カナモトから皆様へ

震災復興を第一義に掲げて取り組みながら、
国内外で自らの可能性を追求していきます。

2012年度の経営成績は？

当期の世界経済は欧州債務危機の長期化から中国の景気が減速し、日本経済を下押ししました。また米国の大統領選挙・中国の指導部交代などがあり、政治的激動の年でもありました。そして現在、日本経済もなかなかデフレから脱却できない中、円高が輸出企業には重しとなっており、景況の回復には至っておりません。
こうした厳しい経営環境ではありましたが、2012（平成24）年10月期の連結業績は売上高861億６百万円、営業利益64億30百万円、経常利益59億32百万円、当期純利益35億75百万円と当初計画を大幅に上回り、過去最高の増収増益を記録することができました。

2012年度の主な取り組みは？

一昨年の東日本大震災以降、当社グループは被災地域の復旧・復興を最重要施策に掲げております。当期も岩手県に営業所を新設したほか、人材やレンタル資産の重点シフトを実施するなど「対応力」の強化に努めました。
また、当期は非被災地域においても相応の成果を得ることができました。特に道路工事全般に強みを持つユナイト株式会社を新たにグループに迎えたことで、業容の拡大とグループとしてのソリューション機能を格段に高めることができたと考えております。

今後の活動方針は？

今後、復興工事はさらに本格化し、建設機械のレンタル需要もますます高まるものと思われます。当社は復旧・復興の一翼を担うべく、引き続きグループ全社を挙げて尽力する所存です。
非被災地域におきましては、M＆Aや都市圏・未出店エリアへの拠点展開など、効果を総合的に検証しながら国内基盤の拡充と拡大を図ってまいります。
また、海外事業につきましては、中国本土と香港・シンガポールで業容拡大を進めるとともに、東南アジア諸国を焦点とした新規エリアへの拠点展開を予定しております。発展著しい新興国での収益機会の拡大は、当社グループの最も重視すべき施策のひとつです。今期以降も引き続き海外事業に注力していきます。